家計簿を毎日頑張っているのに思ったように家計の把握ができずにもやもやしていませんか?
もしくは,これから家計簿をつけようと思っているけれど,どうやったらいいかわからない・・・
そんな方もいるかもしれませんね.
せっかく家計簿をつけるなら,しっかり家計を把握して家計改善したいですよね.
そんなあなたへ,簿記の知識ゼロでもかける超簡単な複式簿記で家計改善する方法を伝授しちゃおうと思います!
小学生の頃に付け始めたお小遣い帳から始まって,今の家計簿に至るまで約20年.
俺が20年かけてついにたどり着いた家計簿の境地です.
複式簿記って何?
俺がたどり着いた複式家計簿を書き始める前に,まずは複式簿記について簡単に説明します.
※これからする説明は,複式簿記の解説としては全然ダメな説明です.あくまで「家計簿として利用する」ことを前提にした意訳?のようなものですので厳密ではありません.
厳密な話が知りたい!でも難しいのは無理・・・
という方はこの本がおススメ↓
さて複式簿記ですが,見たことも聞いたこともないという方のために,まずはどんなものなのか例を見てみましょう.
※まだここでは何も理解する必要はないです.へー,そういう書き方するんだー程度で流し見てください.
- 食費を1000円,現金で支払った.
- 給与が20万円,銀行に入金された.
こんな場合を考えます.
これを複式簿記で書くとこんな感じ.
出ました!謎の単語「借方」と「貸方」.
びっくりしないでください大丈夫です.こんなふうに家計簿はつけませんから.
まだイントロです逃げないで(笑)
簿記をかじったことのある人は聞いたことありますね.
頭を悩ませる単語ワースト1位でいいと思いますコレ・・・
俺はいまだに意味が分かりませんし,この記事を書いているまさに今も何回も検索かけて確認しなおすレベルでわかってません(笑)
借りてる方と貸してる方・・・?
何も貸し借りしてないよお???
ということで,「借方」とか「貸方」っていう呼び名があるらしいってだけで別に気にしなくても大丈夫です.
とりあえず,1行目は
食費として1000円分かかった
これが借方って方に書いてある.
そして
現金残高が1000円分減った
これが貸方って方に書いてある.
そういうものなんだなーと眺めていてください.
2行目は,
銀行残高が20万円分増えた→借方
給料として20万円分入った→貸方
つまり,お金を「”複”数」の方向からその出入りを見るのが「”複”式」簿記.
でも,そんなに難しく考える必要はありません.
「借方」「貸方」を気にしなくていい複式簿記の書き方
をこれから説明していきますので安心してください.
分類の方法
複式簿記の書き方の前にまずは分類のしかたについて簡単に説明します.
今までは
- 食費
- 水光熱費
- 給与
みたいな分類をしていたと思いますが,その前にもう1つ大きなグループを作ります.
つくるグループは次の5つ.
- 資産
- 負債
- 純資産
- 費用
- 収入
これだけです.
それぞれ簡単に説明していきますね.
資産とは
資産は自分が持っている財産のことです.
例えば・・・
- 現金
- 銀行の預金
- 電子マネー
- 持ち家
- ゴールド地金
- 株
などなど!
ちょっと「資産」っぽくなくてわかりにくいものがあるとしたら,
- 人に貸しているお金
- 立て替えてあげているお金
これらも資産になります.
だっていずれ回収するのですよね.
今は他人のところに行っているかもしれないけど,自分のお金であることには変わりない物.
こんなのが資産です.
負債とは
負債は簡単に言えば「借金」のことですね.
資産の逆に当たるものなので,「マイナスの財産」とも言えます.
- 住宅ローン
- カーローン
- 奨学金
- スマホの分割払い
- リボ払い
- クレジットカード払い
など.
クレジットカード払いがちょっとわかりにくいですね.
クレジットカードではいつも一括払いにしてるから,ボーナス一括払いとかリボ払いとか利息がかかるような使い方はしてないよ?
と思われるかもしれませんが,利息のかかるものだけが当てはまるわけではありません.
今日クレジットカード払いしたものって,だいたい請求が来るのは翌月とか,後日になりますよね?
利息はかからなくても,こういった立て替えてもらった系も「負債」になります.
人から預かっていて,いずれ返す必要のあるお金も「負債」です.
さっきの資産のところの説明でも,「立て替えてあげたお金は資産」ってありましたよね.
その逆で,立て替えてもらった場合は資産の逆,つまり負債となるわけです.
まあそんな難しく考えなくても,利息あるなしにかかわらず,「いつか払わないといけないお金は負債」と覚えておけば充分です.
ここは難しくないと思います.
純資産とは
純資産は家計簿つけている最中に気にするものではなく,集計するときに見る項目になります.
どんなものなのかというと,資産から負債を差し引いて残ったものです.
いわゆる利益みたいな.
資産よりも負債の方が大きければ,純負債となります.
いわゆる損失みたいな感じですね.
例えば,
現金は150万円持っているけれど,200万円借金している場合
これは純負債が50万円となってしまいます.
現金は確かに150万円もあるように見えますが,借金を完済するには50万円足りていません.
これがこのまま続くとちょっとやばい家計って感じです.
でも,
現金は150万円しかないけれど,その他に100万円分のゴールド地金を持っていて,200万円借金している場合
これだったら,資産としては250万円あるので,純資産が50万円あるということです.
すぐに全額借金を返せる状態ではないけれど,ゴールド地金を売れば借金は完済できるからとりあえずは安心,そんな家計になっています.
費用と収入
これは説明いらないですよね.
今つけている家計簿で,「○○費」とかが費用で,給与や雑収入等が「収入」です.
そのままです.
まだ家計簿をつけたことがなくて,これから家計簿をつけようとしてこのページを見に来てくださっている方は,以下を参考にしてください.
- 食費
- 水光熱費
- 通信費
- 医療費
- 保険料
- 税金
- 支払利息
- 雑費
- 給与収入
- 受取利息
- 雑収入
こんな感じでしょうか.
複式簿記での仕訳の基本
さて,分類の仕方がわかったところで,最初の例をもう一度見てみましょう.
- 食費を1000円,現金で支払った.
- 給与が20万円,銀行に入金された.
この場合,複式簿記で書くと,借方と貸方というワケわからんやつが出てきてこんなふうに書けると説明しました.
実際に家計簿に書くときは,借方とか貸方は出てこないように書いていきます.
どんなふうに書くかというと,
借方はプラス
貸方はマイナス
で書きます.
- 食費(費用)として1000円分かかった
- 銀行残高(資産)が20万円分増えた
- 現金残高(資産)が1000円分減った
- 給与(収入)として20万円分入った
つまり,これが
こうなります↓
直感的に,給与がマイナスになっているのが気持ち悪いかもしれませんが,慣れてください(笑)
費用はプラスで書くので,費用の反対の収入はマイナスになると覚えましょう!
資産は直感通りで大丈夫.
資産が減ったら(ここでは食費としてかかった現金1000円)→マイナス.
資産が増えたら(ここでは給与として入った銀行預金20万円)→プラス.
なんにしても,1回のお金の出入りで必ずプラスとマイナス両方を書くことになります.
何がプラス(借方)で何がマイナス(貸方)か結構わけわからなくなるので表をつくりました.
参考にしてみてね.
こうやって,仕訳帳に書いて行くことを,今後は仕訳(しわけ)って言いますね!
ちょっと簿記っぽい!(笑)
んで,今後は借方・貸方という言葉は使わずに,プラス・マイナスと言うことにします(俺が間違えそうだから)!
簿記っぽくない・・・(笑)
次回予告
というわけで,仕訳の基本がわかったところで,次回は実際に家計簿を作っていきます!
そのために,家計簿の土台となる
- 科目リスト
- 仕訳帳
この2つを,つくります.
ちなみに,先ほどの例は仕訳帳に書くとこんな感じになります.
書き込むのは「日付」と,「金額」と,「摘要」だけで良いような仕訳帳をつくります!
「科目」欄は,プルダウンリストから選べるように,そして「グループ」欄は自動入力されるように設定します.
詳しくは次回で!