湯シャンや肌断食に至るまで,髪や肌にまつわる俺の歴史を幼少期から振り返ってみるシリーズ第5弾.
リケジョライダー俺たんです.
今日は,肌に関して高校から大学時代の話をします.
化粧との出会い
今化粧をしている皆さん.過去化粧をしていた皆さん.化粧との出会いってどんなでした?
正直に言います.
俺の場合は「ニキビ隠し」からスタートしました.(まあ最初の最初をたどれば七五三ですけど,それは抜きにして考えます.)
当時は何の知識もありません.中学時代【肌編】で書いたように,
悪化したニキビをニキビだと認めたくない一心で,血が出てかさぶたになるまでつぶし続け,これはニキビではなく傷だ!などと自分に言い聞かせるように
なっていたので,赤く目立っていたのです.
顔全体に化粧をすると「化粧しました感」が半端なく,それはそれで恥ずかしかったので,赤い部分にだけファンデーションを乗せました.
これが俺と化粧との出会いです.
最悪です.
ニキビを隠せたと思っていたのは俺だけだったことでしょう.
だって,ファンデーションの色と顔の色は全く同じなわけないので,部分的に塗ってしまうとまだらにしかならないはずなのです.
しかも,かさぶたになっていたりすると,皮膚は盛り上がっているので,上にファンデーションを乗せたらさらに盛り上がるだけです.
あー当時に戻りたくない.
頼むからみんなタイムマシン作らないで(笑)
しかし悪夢はここで終わりませんでした.
男らしさよりつるつるのお肌が欲しかった
アルバイトをするようになり,そこで本格的な化粧を学んでしまいます.
俺は,一人称が「俺」なだけあって,男になりたいと思って生きていました.
今は,男とか女とかそういう分け方自体が嫌だと思うようになったので,「男に」なりたいとは思っていませんが,当時は結構本気で思っていました.
でも,ホルモン注射をしたりするまでの気合はありません.
生物学上も,顔のつくりも体のつくりも「ザ・女」な俺は,アルバイトを始めたら当然「女」として働くことになるわけです.
そこで化粧をしろと言われ,女の先輩に化粧の仕方を叩き込まれました.
先輩と一緒に薬局に化粧を買いに行った日の感覚は,今この記事を書いていてもよみがえってきます.
男になりたかったはずの俺は,化粧を買いに行ったとき,嫌な思いをしたのでしょうか.
理不尽で,不愉快で,化粧なんてなければいいのにと思ったのでしょうか.
否.
それはそれはもう,うれしかったのです.
これでニキビを隠す大義名分ができる!!!と.
そして化粧は素晴らしかった.
化粧した写真はいくつか残っているのですが,見事にニキビは消えてつるつるのお肌が写っているのです.
男になりたいという気持ちは,ニキビコンプレックスに完敗したのでした.
化粧品ジプシーまっしぐら
この後の流れは,たぶんこのブログを見に来ている皆さんがたどった経過と似たような流れをたどることになります.
俺だけは絶対ならないと思っていた化粧品ジプシーはまさに俺でした.
化粧と,あんなに嫌だった化粧落としを毎日するようになります.
だって,巷の情報では,化粧を落とさないのはニキビを悪化させるらしいですからね.
恐怖の一心で化粧を落とすようになります.
恐怖ってすごいですよ.
飽きっぽい俺が毎日欠かさず嫌な化粧落としをしたんですから.
※ちなみに今は,化粧は落とさなくても大丈夫だと確信しています.
まったく化粧を落とさずに過ごしたらどうなるのか気になる方はこちらもぜひ読んでみてください.
さて,毎日かかさず化粧を落としていた俺.
これだけしっかり化粧を落としていれば,ニキビにもいいはず・・・
ところが,ニキビはよくなるどころか悪化する一方です.
ニキビを隠すべく化粧を厚くし,化粧が厚くなったためにもっと強力な化粧落としを使うようになっていきます.
肌に良いと言われているものならなんでもかんでも手を出しました.
- 洗顔料はニキビ用のものを使ってみる
- クレンジングは完璧に落ちるように強いものを使ってみる
- 化粧水は色んな成分が入ったものを使ってみる
- 乳液を使ってみる
- 美容液や顔のパックを使ってみる
これを毎日続けます.
だって一日でも怠ったら肌に悪いらしいから.
それでもまだニキビは悪化しつづけます.
いつの間にか思春期と呼ばれる年齢を超えています.
もう思春期ニキビはできないはずなのになぜ・・・
そうか,大人になるともっと色々ケアをしないといけないんだな!と思い至ります.
定期的な顔のパックを始めます.
強力なピーリングを始めます.
その間もどんどん化粧は厚くなり,化粧落としはどんどん強力なクレンジングを使うようになります.
更に状況を悪化させていたのは,俺が同時に「皮膚むしり症」を発症させてしまっていたこと.
ニキビをつぶしすぎて,それが癖になったのが原因だと思います.
かさぶたになってもそれをはがし続け,手はいつも顔の上.
ひどいときは,ニキビも何もない皮膚を爪でむしりとるようになっていました.
お金はジャンジャン飛ぶし,肌ケアの時間もバンバン長くなっていくし.
いつも肌のこと気にしていて,一日中肌のことでいっぱいいっぱい.
それなのに肌は悪化していく一方で,イライラしてまた皮膚をむしってしまう.
どんどんどんどん,肌は荒れていく...
ニキビと表現するには可愛すぎるほど悪化した肌荒れを,化粧でさえもう隠せなくなったある朝,俺は叫んだ.
もーーーーーーやだ!!!!!!
全部やめてやる!!!!!!
実はこのときの俺は,あの女の先輩のいたアルバイトはとっくにやめていたんですよ.
もう大義名分なくなっちゃってたんですよ.
化粧品ジプシーは恋より盲目.
まとめ記事はこちらです↓