肌断食をはじめてかれこれ4年が経ちました.
リケジョライダー俺たんです.
今日は「化粧をやめた」側の目線から,メンズメイクについて物申してみようと思います.
まずは俺のジェンダー論(?)から
実は,このブログで肌断食や湯シャンを語るときは,「男」「女」などの性別に関する言葉は,自分の中でこっそりNGワードとしています.
でも今日は,あえて男と女というワードを使って,と言うより,まさにこれをテーマにして話したいと思います.
俺は中学に上がって一人称を「下の名前」→「俺」に変え,20代の今でも「俺」を使っているくらいには,性に関して色々こじらせています(笑)
長い間,男と女の間で迷走して,そういう性という枠に入れること自体がナンセンスだと思うようになりました.
男と女の枠に苦しんだ末の結論とも言えます.
一応このブログは肌断食や湯シャンと言った「美容」を扱うものですので,性に関する考えが入り込んできがちです.
俺としては,このブログを読む人に,昔の俺のように男と女の狭間で苦しんでほしくない.
だから,男とか女とかって言葉をなるべく使いたくないんです.
かといって,ジェンダーフリーを振りかざすつもりもありません.
ジェンダフリーについて語るということは,性について意識し続けているということであり,ジェンダーの枠から逃れられないからです.
このブログを読んでくださるすべての人に,性別にとらわれることなく肌断食や湯シャンについて知ってほしい.
俺自身も性別を意識することなく生きていきたい.
そういう想いがあるので,男とか女とか性については言及せずにこのブログを書いていきたいと思っています.
でも,だからと言って「絶対に性について語らない」というのもまた逆に,性に縛られることでもあります.
なので,今日のような例外記事を書いてみようと思ったわけです.
男のスキンケアを知ったとき,男の化粧が始まったと思った
男も化粧水を使っているということを知ったのは大学に入ってからです.
リケジョライダーの名の通り,俺は理系だったので,周りは男だらけでした.
そして,何人もの男に,(一応生物学上)女の俺が注意されたんです.
「保湿は大事だ,だから化粧水くらいはしろよ,俺でも最低限化粧水はしてる」
というふうに.
最初こそ衝撃でしたが,これが,結構みんな普通に化粧水使っているんです.
むしろ,化粧水を否定したら心配されてしまう世界がそこにはありました.
そして,中学高校時代の,明らかに化粧水を使っていなかった男友達も,大人になるにつれて化粧水を使い出していたのです.
「化粧水くらい大人のたしなみだ」と言われてしまいます.
「もうピチピチ肌の年齢は卒業したんだから,保湿くらいはちゃんとしておかなければならない」
なんて,女の世界で延々言われ続けている言葉を,男からも言われる世界がそこにはあったのです.
そして俺は,「あぁ,男が自由に化粧をする時代が来る」と思ったのです.
ここだけの話,俺の感覚としてはそうやって強く化粧水をすすめてきた人ほど,肌荒れしていた印象があります.
もしかしたら本当に「化粧水だけ」使ってしまっているのかもしれません.
化粧水だけだと水分が蒸発してしまって肌に余計な負担がかかってしまうので注意が必要なのです...
化粧水をする場合は必ず油分でフタをして,肌の保湿をキープしてあげてくださいね.
普通は乳液を使いますが
男だし乳液はちょっと・・・
と躊躇する方もいるかもしれませんね.
大丈夫です.
ワセリン使いましょう.
ただワセリンと一言で言っても色んな種類があります.
ワセリンの中でも特におススメなのがサンホワイト.
赤ちゃんにも使える肌に優しい高純度のワセリンです.
「油分でフタ・・・?」悩んだらこれ一択です.
性の枠組みから解放され,自由になるための第一歩
「男性が自由に化粧をする時代が来る」と思っていたのですが,メンズBBクリーム が大々的に出たときあたりから,少しだけ考えが変わりました.
実は,先ほど「化粧水の後は油分でフタ!」ということで,サンホワイトをおススメしましたが,BBクリームを使うのであれば何も気にしなくて大丈夫です.
BBクリームが「油分でフタ」の役割を担ってくれます.
化粧水の後にBBクリームを塗っている人はわざわざワセリンを使う必要はないです.
てゆうかそんな悩みを解決している商品を見つけました・・・
ニューニート外用乳液っていう,BBクリームと乳液の中間みたいなスキンケアクリームです.
「化粧はしたくないけど肌の印象は良くしたい」という男心が良くわかっている商品ですね!
そっか今はこんなのもメンズ商品として売られるようになってるのね・・・
メンズBBクリームも,結構色々なブランドから出ていますね.
上の公式ページを読みあさった感じ,やっぱりどれも「つけてもバレない」をウリにしている感じではありますね.
でも,それもいずれ変わっていくのではないかと俺は考えています.
女性のように男性も身だしなみとして化粧を強制される時代が来るかもしれない・・・
と思うようになったのです.
強制は俺が最も嫌っているもののひとつですので,短期的に見ると結構嫌な時代だと感じます.
でも,長期的に見た場合は,これはむしろ俺の理想に近づくいい傾向である,と思っています.
俺の理想は,男も女もどちらでもない人も,誰もが性にとらわれずに自由に化粧できる世界です.
化粧をするもしないも自由な世界.
でも,今この世界で突然,
「男性も化粧していいですよ」
と言っても,すぐに自由に化粧ができるわけがないですよね.
化粧の仕方や,化粧品の揃え方等の,化粧に関する基本的な情報も足りないでしょうし.
俺の理想の化粧自由化世界になるには,まずは男性が化粧しても違和感のない世界にする必要があります.
そのためにも,なかば強制されるような時代が一時的に来るのは致し方ないかなと考えるわけです.
っていうか,男性の心配をしている場合ではありません.
女性のみだしなみとして化粧をしなければならない風潮が早くなくなってほしいです.
切実に願っています.
「男性の化粧の普及」が「女性の化粧からの解放」の第一歩になってくれるかもしれないという希望を持ちつつ・・・
男の「仕事」,女の「化粧」
ちょっと余談ですが,リケジョの悩みとメンズメイクの悩みは同じものかなと思うことがあります.
「リケジョ」がもう古い単語になりつつあるくらいには,理系に進む女性の存在は定着してきていますが,現場では,圧倒的に女性が少ないのが現状です.
就職しても周りは男だらけで,たいていのリケジョはしんどい思いをすることになると思います.
もちろん,表向きは「女性も等しくキャリアアップできる」ということになっています.
しかし,なんとしてでもキャリアアップを阻止しようと,裏で男性たちが束になってかかってきます.
裏で動いているため,こちらが被害を申し立てても誰も信じませんし,そもそも申し立てる相手も男性であるため,こちらの意見は受け入れられることはありません.
その現状をよく理解し,うまく立ち回り,そして勝ち残った女性だけしかキャリアアップできない.
女性のキャリアアップは今も変わらずハードモードです.
なんだかんだ言って,結局はいまだに「仕事は男のものだ」という考えが根付いているのが現状なのです.
- 管理職になれるのは男の特権だったのに!
- 男の俺より有能な人材になるなんて許せない!
- 女なんかに仕事が上手くできてたまるか!
- 女のくせに・・・!
といった目線を痛いほど感じます.
これと同じことがメンズメイクにも起こっているのかもしれません.
「化粧は女のものだ」という考えが根付いているからです.
- 化粧ができるのは女の特権だったのに!
- 女の私よりキレイな顔になるなんて許せない!
- 男なんかに化粧が上手にできてたまるか!
- 男のくせに・・・!
といった目線を向けられてしまう.
世の中そういうものだと言ってしまえばそれまでですが,もっとポジティブな感情で満ちた世の中になってほしいなと願っています.
男でも肌断食が必要な人が増える説
男性に化粧が普及すると,化粧品による肌荒れに悩む人が増えてしまい,それと同時に肌断食が必要な人が増えていくのではないかと俺は予想します.
実際もう既に,肌荒れに悩んでいる男性の一部は,化粧品が原因であるにもかかわらず,そのことに気づいていない人がいるだろうと考えています.
俺は男の中の男だ!
化粧水もしてないし,既に肌断食してるようなものだ!
と思っている人もいるかもしれませんが,俺からするとその大半が肌断食とはほど遠い人たちです.
男の中の男だから,メントール入りのシャンプー使ってませんか?
男の中の男だから,スクラブ入りの洗顔料使ってませんか?
俺のブログを読んでもらったらわかると思いますが,シャンプーや洗顔料も化粧品なので,これではまったく肌断食できていません.
「湯シャンしていて,顔もお湯のみで洗っている」という場合でない限り,たとえメントールもスクラブも入っていなくとも肌断食しているとは言えません.
俺は,化粧で隠したいほど肌荒れに悩んでいる人にこそ,肌断食を視野に入れてもらいたいと考えています.
- 洗顔料をやめてみる
- シャンプーをやめてみる
もしかしたら,そこに肌荒れの原因があるかもしれません.
「肌荒れ」は「肌」の問題ですので,一番直接的に関係するのは肌に触れているものです.
化粧水やBBクリーム,ファンデーション,と,肌に触れるものが増えれば増えるほど,肌荒れのリスクは上昇します.
なにも化粧品が悪いわけではありません.
誤解をしてほしくないのですが,俺は「化粧品を使えば必ず肌荒れする」とは言っていません.
肌荒れしない人もいますし,化粧品を使うことでより素敵な肌になる人もたくさんいます.
俺が言っているのは,「肌荒れを起こすリスクが高くなってしまう」ということです.
万人に合うように化粧品は作られているはずですが,なにしろ含まれている成分が多すぎます.
そのうちの何らかの成分があなたの肌に合わなくても何も不思議ではありません.
たくさんの成分を使えば使うほど,あなたの肌に合わない成分に出会ってしまう確率は上がってしまいます.
俺はすべての人にとって,化粧は自由にできたらいいなと思っていますので,男の化粧も含めて化粧には肯定的です.
ただ,もし,肌荒れの悩みがいつまでも尽きないのであれば・・・
俺と一緒に,男も女もそうでない人も,肌断食してみませんか?