湯シャンを初めて2年後にあるものに出会い,またひとつ湯シャンのランクが上がりました.
湯シャンと言えば獣毛ブラシですが,最近はもっぱらこちらを使っています.
湯シャンと言えば獣毛ブラシ?
湯シャンで検索すると,よく出てくるのが獣毛ブラシを使うと良いと言うこと.
それで俺も獣毛ブラシを使ったり,湯シャン始める前から使っているプラスチックブラシを使ったりしていました.
詳しくはこちらに書いています↓
俺は昔から髪はロングです.
今も腰を超える長さです.
そして毛量も多い.
なので俺は幼少期からずっとブラシ一択でした.
湯シャンをはじめてもブラシしか考えていませんでした.
ところが湯シャンをはじめて2年経ってから,思い立ってあるものに手を出しました.
つげのくし
です.
出会いのきっかけ
つげのくしを使ってみようかな?と思ったのは,使っているブラシに不満が出てきたからです.
具体的には
- ブラシの手入れが面倒くさい
- 髪の毛並みがそろわずすぐに絡む
この2つです.
たった2つですが,結構死活問題でした.
ブラシの手入れが面倒くさい
獣毛ブラシの記事でも書いたのですが,俺の場合は湯シャンをしていると,とにかくブラシがよく汚れるようになりました.
ブラシは立体的な構造なので,内側の方の汚れってすごく取りにくいんですよね.
ブラシに汚れが残ったままブラッシングすると,せっかく取ったよごれがまた自分の髪に仲良く戻ってしまうので,常に綺麗にしていなければなりません.
結構めんどくさいんです.
櫛だったら形が平面だから,汚れを落とすのが簡単かな?
と思ったのが最初のきっかけです.
ブラシと比べて全体の面積も小さいので,汚れがつく場所も小さくなり,手入れの時短もできそうでしょ?
髪の毛並みがそろわずすぐに絡む
これはシャンプーやリンスをしている時には気づきませんでした.
湯シャンをしていると,シリコンなどで髪の毛をコーティングすることがなくなります.
なので,髪の毛がまとまりやすくなります.
しかしその反面,髪の毛は絡まりやすくなります.
湯シャンをはじめてから,しばらく経ったあるとき,気づきました.
ブラッシングしてちゃんとブラシが引っかからずにスッと梳けた場所をもう一度ブラシをかけると,ブラシが引っかかることに.
右から左にブラッシングして行って,完全に髪の絡まりがなくなった後にまた右に戻ってブラシをかけたとき,さっきちゃんとブラシが通っていたはずのところで引っかかるんですよね.
そして,色々試行錯誤する中で,ブラシで梳いただけでは,長い髪の毛はまっすぐに整列しないということに気づきました.
絡まりはほどけているのですが,右の方の毛が,左の方に来たりしていて,もう一度ブラッシングすることによって方向の違う毛が絡んでしまうのです.
イメージとしては,絡んではいない2本の毛が×印状になっていて,これを上から梳こうとすると,×印の真ん中の交差しているところで絡んでしまう感じ?
髪の毛は×印ではなく,川の字になっていてほしいということです.
川の字であれば,もう一度梳いても絡まることはありません.
ブラシだけで梳くと,完全な川の字にはなりきれず,大なり小なり×印状の部分も出てきてしまうんですよね.
長い髪の毛では,櫛だと梳くのが大変なイメージだったので,幼少期からずっとブラシを愛用していました.
でもそういえば,「櫛は梳くのが大変」ってなんでだろう?と思ったのです.
櫛は,絡まりをほどくだけでなく,平面で一列にしか歯がないのでその構造によって
髪の毛を一本一本並行に整列させる
ことができます.
簡単に言うと毛並みをそろえられるってことです.
長くて毛量のある髪の毛を一本一本そろえるのは,確かに大変ですね.
ブラシは立体的に毛束がついているので,その構造上,髪の毛一本一本を整列させることはできません.
ブラシは絡まりほどきに特化していると言えるでしょう.
シャンプーやリンスをしていた頃は,髪の毛はシリコンなどでコーティングされているので絡まりをほどいてさえいれば,髪の毛が完全な川の字になっていなくてもさほど問題はありませんでした.
しかし,湯シャンでコーティングがなくなった今,絡まりをほどいただけでは充分ではなくなりました.
絡まりをほどくだけでなく,毛並みもきちんとそろえておく必要がでてきました.
そこでブラシではなく櫛を使うことが候補に挙がったのです.
プラスチックの櫛は論外
ブラシの場合は,丸洗いできるプラスチック製のタングルティーザーをおススメしているのですが,こと櫛にかんしては,プラスチック製はおススメできません.
静電気がバッチバチに発生しまくりで髪の毛傷みまくります.
ちなみに,柄のあるタイプより,歯の部分を手で持つタイプの方が使いやすいです.
これはブラシも一緒で,おススメのタングルティーザーも柄がないタイプです.
あと,プラスチック製の櫛だと歯こぼれしやすいです.
つまり使っていたらボキボキ折れます.
俺の使い方にも問題があるかもしれませんが,湯シャンをすると,シャンプーやリンスをしていた時みたいなサラサラ感はなくなってしまうので,摩擦が増える可能性は誰にでもあります.
ある程度しっかりしたつくりのものを選ぶのが無難です.
ってなったらやっぱり・・・日本の伝統工芸品,つげの櫛でしょう!
俺はハーフだけど日本に生まれて良かった!
実際に使ってみた感想
俺が使っているのは,男女共に扱いやすい長さで人気の定番サイズと言われている,4寸の本つげ櫛です.
つげの櫛はオイルでメンテが必要だってことで,面倒くさそうなのでなかなか手が出ませんでした.
湯シャンで検索すると,獣毛ブラシだけではなく,つげの櫛の名も出てくるので,その存在自体は知っていました.
でも,実際湯シャンをはじめてじつに2年もの間,つげの櫛を敬遠していたのです.
ってなって,初めて手を出したのです.
今となってはもっとはやくつげの櫛使ってみるべきだったと思います.
湯シャンをしていると,ほとんどオイルメンテの必要がないからです.
自分の髪の油が少しずつつげの櫛になじんでいき,どんどんメンテフリーになっていきます.
最初につげの櫛メンテ専用に買った椿オイルがまだ残っていて,最近は髪に直接使ったりしています.
で,問題はブラシの不満が解決したのか?ですね
毛並みが整い絡まりにくくなった
「髪の毛並みがそろわずすぐに絡む」
これは即座に解決されました!
櫛で梳かすときちんと川の字に毛並みがそろってくれて,絡まりにくくなりました.
櫛で俺の大量でロングの髪を梳くのは大変だと思っていたのですが,それがそうでもない.
オイルでしっとりしている櫛だと想像以上に梳きやすかったです.
プラスチックの櫛がダメだったってだけですね・・・
手入れの大変さは多少マシになった
とにかくめんどくさがりの俺にとって手入れの大変さがどうだったのか.
正直に言うと,劇的な改善はありませんでした.
って感じです.
確かに,汚れを取る面積は小さくなります.
その分一か所にたくさん汚れがたまるので,掃除する場所がまとまってくれて多少時短にはなりますが,その一か所の汚れを落とす時間が少しかかります.
汚れの総量は変わりませんからね.
まあでもブラシのときほど大変ではないかなって感じ.
ただ,ブラシで問題だった,真ん中の方が掃除しにくいって言うのが結局櫛でも同じでした.
真ん中の場所がちょっと違うだけです.
歯の間についた汚れは結局細いものを差し込まないと取れません・・・
とはいえ,毛が長く立体的なブラシと違って櫛は平たいので,歯ブラシでシャカシャカ汚れを落とせます.
なのでブラシに比べたら手間が省けます.
あっでも,獣毛ブラシと違って,取れた汚れがまた髪の毛に戻るっていうのが櫛だとほとんどなくなったので,そこまで神経質に汚れを落とさなくてよくなりました.
あれかな?毛並みがそろうからかも.
獣毛ブラシより良かったこと
実は俺は髪が大量のせいか,獣毛ブラシだと上手く頭皮まで毛先が届いてくれません・・・
ブラッシングって,頭皮マッサージの効果もあるので,やっぱり頭皮まで届いてくれないとイマイチになります.
つげの櫛だとなんの問題もなく頭皮に届いて,とても気持ちよかったです.
獣毛ブラシの細い毛がチクチク当たるより,つげの櫛の歯がダイレクトに頭皮に当たる感じの方が俺は好き.
結論
俺的には獣毛ブラシよりつげの櫛の勝ち.
つげの櫛を手に入れてからしばらくの間は,つげの櫛や獣毛ブラシを行ったり来たりしていましたが,最近は,シャンプーの代わりとしてはタングルティーザーとつげの櫛の二刀流使いがメインの使い方になりました.
獣毛ブラシはシャンプー代わりではなく,本来のブラシの使い方である,髪をセットするときに使っています.
ちなみに,つげの櫛と一言で言っても,ピンキリです.
安い物を買うと結局プラスチック製と同じく歯こぼれしやすかったり,静電気が起きやすかったりします.
あんまり安すぎるのは安物買いの銭失いになるので,少し良い物を買って長持ちさせるのが絶対おススメです.
つげの櫛は手入れをしていれば一生ものです.
とはいえ俺も2~3万のものには手が出なかったので,5000円前後くらいのものがちょうどいいかなって思います.