皮膚むしり症に約15年間もの間苦しんだリケジョライダー俺たんです.
今日は,皮膚むしり症を治そうと試した内容をご紹介したいと思います.
皮膚むしり症について
皮膚むしり症って聞きなれない言葉ですよね.俺もこの言葉を知ったのは,皮膚むしり症に悩みだしてから10年経った後でした.
皮膚むしり症はスキンピッキングとも呼ばれる精神障害の1つで,その名の通り皮膚をむしったり,引っかいたりしてしまう心の病気のことです.
自分が病気かもしれないと知ってから5年間,皮膚むしり症について調べ,自分なりに治そうと頑張ってみました.
でも今まで聞いたことのない言葉だっただけに,皮膚むしり症の対策ってあまり詳しい情報が見つけられないんですよね.
皮膚むしり症だけでなく,悪いクセの治し方や,依存症の対策なども当たってみましたが,一時的にはよくなっても結局はどれも成功しませんでした.
ただ,人によってはうまくいくものがあるかもしれませんし,試して成功しなかった人が「自分だけじゃないんだ」と安心できるかもと思い,この記事を書くに至りました.
ぜひ参考にしてみてください.
俺が皮膚むしり症を軽減することのできた唯一の方法を知りたい方はこちらから>>>「めんどくさい」は最大の武器!なぜ肌断食で皮膚むしり症が回復しはじめたのか?
皮膚をむしりにくい状況をつくった
皮膚をむしりにくくしようと思って一番に思いついたのは手袋です.寝ているときも無意識に掻くことがあったので手袋をして寝るようにしてみましたが,起きたらいつも手袋は外れていました.
これはもう無意識なのでどうしようもありません.
日中も手袋をしたまま生活してみましたが色々と問題が生じてしまい,続けられなくなりました.
まず第一に,何かと不便でイライラしてしまうので,精神状態が悪化しやすく,よけい皮膚をむしりたい衝動にかられます.
また,手袋の洗濯がものすごく手間でした.
操作性がいいようにと思って,薄手の白い手袋を使ったのですが,一日中つけているので,びっくりするくらい汚れます.
指先なんて,白い手袋なのにすぐに真っ黒です.
下手したら1日に何度も取り替えないといけません.
使い捨てという手もあるかもしれませんが,節約家の俺にはその選択肢はありませんでした.
しかも,汚れはどんどん落ちにくくなり,洗濯しても指先はいつも黒ずんだ状態になってしまい,見た目は不潔でした.
あと,「人に見られている」と思われる場面では皮膚はあまりむしりませんが,見られていると思っていなければ外出先でもむしってしまうことはよくあります.
なので,外出先にも手袋を持って行ったり,手袋をつけたままにしたりすることになるのですが,これが結構目立つんですよね.
「なんで手袋してるの?」と聞かれたり,「いつも手袋持ってるよね」と言われることが多くなりました.
しかも洗濯していても黒ずんでいたり,新品でもすぐ汚れてしまって不潔に見えるし・・・
皮膚をむしる云々以前に,手袋について突っ込まれること自体が恥ずかしくて手袋をつけていられなくなりました.
手袋以外にも,いくつか皮膚がむしりにくくなるような状況をつくってみましたが,やはりだめでした.
手首に重りを付けてみましたが,座ってひじをついていればそこまでしんどくもないし,長時間重りを付けると手首がムレてしまうのでやめました.
爪をなるべくこまめに切るようにもしましたが,爪がなくなるわけではないので,あまり意味はありませんでした.
原因を視覚化した
皮膚をむしりはじめるときの状況やそのときの気分などをスマホにメモをしていきました.メモする行為自体も面倒なのですが,自分のダメな部分を洗い出す作業でもあるので,苦痛でしかありませんでした.
それでもいい部分にも注目して書いてみたりと頑張りました.
ある程度メモが増えてまとまってきたら,皮膚をむしりはじめるときのほぼすべての状況と気分が把握できるようになりました.
でも,だからといってどうしていいのかわかりませんでした.
原因がはっきりわかりさえすればおのずと治っていくと思っていましたが,現実はそう甘くはありませんでした.
拮抗行動をしてみた
拮抗行動とは,皮膚をむしりたい衝動にかられたときに,それに逆らった行動をすることなのですが,これがめちゃくちゃ難しい.あえて手を顔までもってきて,そして思い切り手を顔から放してみたり
手を膝の間に挟んでみたり
近くにあるものをいじってみたり
頑張って続けていればいつか拮抗行動の方がクセになり,手を顔に持っていくクセが治ると言い聞かせて頑張りました.
しかしいつまでたってもその拮抗行動は,その場しのぎの域を超えませんでした.
似たような別のクセに置き換えようとした
紙をひたすらビリビリ破いてみたり延々とプチプチをつぶしてみたり
粘土やねりけし等をずっともみもみしてみたり
適当にその辺にテープを貼ってはがしてみたり
どこでも簡単にできることを色々試しました.
でも結局一時的な効果しかありませんでした.
我慢した
長くて1ヶ月我慢できたことがありました.見た目も肌の調子もかなりよくなりました.
なのに,なのに・・・
ある朝,気づいたらがむしゃらにむしっていました.
1ヶ月の我慢がすべてパー.
おかげで肌の状態は1ヶ月前よりひどくなってしまいました.
そして1ヶ月我慢できたのはこのときだけで,それ以降も我慢しようとしてみましたが,数日が限度でした.
せっかく1ヶ月も我慢できたのに,どれだけ我慢してもどうせリバウンドするのだという悪い方向にしか思考できなくなりました.
人に伝えた
ここまで来るのにかなり時間が必要でした.ニキビなどの肌荒れもコンプレックスですが,ニキビをつぶすのも含めた肌をいじる行為は,肌荒れを大きく上回るコンプレックスで,
「人に伝えるなんて絶対ムリ!恥ずかしいを超えてもうその人の前から消えたくなる!」
というレベルだったからです.
でも,
「これは病気なのだ,治したいのならもう手段は選んでいられない」
と何度も何度も自分に言い聞かせ,信頼のおける人に少しずつ伝えていきました.
そして何か気が付いたら注意してもらったり,教えてもらったりしました.
人に知られることで抑止力になってむしらなくなると思っていましたが,だんだん人に伝えることに慣れてしまい,結局はうまくいきませんでした.
自己嫌悪におちいる必要はない
俺は,自分以外に皮膚むしり症に悩んでいる人を知りません.
だから,
こんなの俺だけだ・・・やっぱり俺はだめなんだ・・・
と自己嫌悪におちいりやすいです.
でも,皮膚むしり症という名前がついているのだから,俺だけではないはずなんです.
それに,もし世界に俺一人だけだとしても,それが自己嫌悪におちいる理由にはなりません.
上手くいかず,肌もきれいにならず,気分が落ちてしまって自己嫌悪になっているだけなんです.
でも,他にも同じようなことで悩んでいる人の話が聞けたら心強いのは間違いありません.
この記事を見て俺みたいな人間がいること知ることで,少しでも多くの方が自己嫌悪から脱出できますように.
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