肌断食をはじめて1年半を経過したリケジョライダー俺たんです.
今日は,肌断食中に無洗顔に至った話をしたいと思います.
はじめに
肌断食と一言で言っても,週末肌断食とか,プチ肌断食とか,色々な方法がありますが,俺の場合は,本当に何もしない肌断食です.
保湿+油分でふたをする系のスキンケアは一切しませんし,化粧もめったにしません.
そして,洗顔もしません.
つまり,「無洗顔」を実践しています.
いざ肌断食をはじめてみて,スキンケアをやめるだけでもハードなのに,そのうえ洗顔もやめるなんて,ハードルが高すぎる!と思った方もいるかもしれません.
でも,そうとも限らないのです.
無洗顔こそ肌断食のハードルを下げる秘訣だと俺は思っています.
実際,無洗顔をしたことで,肌断食スタート直後のひどい乾燥肌を乗り越えるハードルがグッと下がりました.
さらに,乾燥肌が安定した後も,無洗顔を継続することで肌荒れしにくくなり,ニキビが徐々に減っていきました.
もし,肌断食で挫折しそうになっている方がいましたら,ぜひ参考にしてみてください.
肌断食スタート直後の乾燥肌が何をやってもよくならない
肌断食とはスキンケアをやめることだと思い,2018年2月1日,俺は突然化粧水と乳液をやめました.
肌断食で有名な宇津木龍一先生の本にだって,表紙にこう書いてあります.
~美肌には化粧水もクリームもいりません~
※本書をちゃんと読みこんで肌断食をはじめていればこれから紹介するような失敗もなかったかもしれませんが,「思い立ったら即行動!」でまともに調べもせずはじめてしまいました・・・
だから,とりあえず化粧水と乳液だけやめたのです.
もちろん,当然のごとく毎朝毎晩,洗顔料を使って洗顔をします.
当時の俺は,洗顔は生活の習慣の一部でしたし,普通のことだったので,何の疑いもなく,何も考えずにあたりまえに洗顔していただけです.
肌断食はスキンケアをやめることだからと,洗顔後にいつもしていたスキンケアを全部やめただけです.
そしたら,洗顔が終わった後はものすごく乾燥し,白くカサカサになってしまいました.
肌断食をはじめるまで,自分の肌はどちらかというとオイリー肌だと思っていたのでとても驚きました.
肌断食をはじめたのは2月だったので,真冬です.
もし,肌断食をはじめる時期をどうしようか悩んでいるのならば,冬はおススメしません.
もう,めっちゃ大変でした.
もう顔は乾燥してカサカサで真っ白で,ちょっと表情筋を動かしただけでピリッと切れるような痛みが走ります.
顔が冷えていると,なおさら痛みを強く感じました.
一番つらい時期を,一番つらいタイミングで通り過ぎたので,その後は楽に肌断食を継続できました.
なので,今となっては冬に肌断食をスタートしてよかったのかなとも思いますが,他人には絶対おススメできないです.
とにかく,ひどい乾燥も「これは好転反応で長くは続かないはずだ」と言い聞かせて我慢しましたが,何日経っても乾燥は収まってくれません.
肌断食の主流の方法としては,乾燥がひどいときは,乾燥している部分にワセリンをうすく塗ったりして対応します.
でも俺はそれをやってしまうとワセリンを塗りすぎたりオイル系美容用品に走ったりしそうな気がしたので,ワセリンには手を出しませんでした.
そして乾燥の原因を取り除くべく,色々試しました.
- お湯が熱いのが悪いと思い,真冬で熱いお湯の方が心地いいけど我慢して,ぬるま湯で洗顔料を洗い流してみる
↓
やっぱり乾燥する. - タオルでゴシゴシが悪いと思い,真冬で濡れた顔が冷たいのに我慢して,そっとタオルを当てて顔を拭く
↓
どうやっても乾燥する. - 洗顔料の成分が悪いと思い,石鹸で洗顔をしてみる
↓
それでも乾燥する.
色々試した結果,よくならないどころかむしろ,よけい乾燥が悪化した感が否めませんでした.
ついには,石鹸すらやめてお湯だけで顔を洗うようになりました.
お湯だけだと乾燥は多少はマシになりますが,あまり「洗顔」をしている気になりません.
そしてようやく俺は「あること」に気づきます.
一番ひどく乾燥するのはいつも洗顔後であると.
色々試した内容も,すべて洗顔に関することです.
今思うと「むしろなんでわからなかったの?!?!」と信じられない気持ちでいっぱいですが,洗顔が当たり前だった俺はなかかな気づけなかったのです.
思い込みってすごいですよね.
ということで,ここまできてはじめて,俺は立ち止まって考えたわけです.
「俺ってなんで洗顔してるんだっけ?」と.
なぜ洗顔しているのだろう?
そもそも,なんで朝起きたら顔「だけ」洗うのでしょう.
「朝シャン派なんで朝起きたら全身洗っていますけど!」って方にはここは当てはまらないですね,ごめんなさい.
でも多くの人は,朝とりあえず顔だけ洗いますよね?
皮膚は全身つながっているのに,なんで首の上の皮膚だけ洗って他の部分の皮膚は洗わないのでしょうか.
服で覆われていなくて露出しているから?
だったら夏になって,半そで短パンを着るようになったら,ひじの上・膝の上まで毎朝洗うのでしょうか.
それは違う気がします.
俺は,肌断食をスタートしてしばらくして,なんで洗顔するのかを疑問に思い始めました.
スキンケアをしない,という今までの習慣をやめたので,当たり前だと思っている習慣にも疑問を持つようになったのです.
そして俺は考えました.
「そもそもなんで洗顔始めたんだっけ・・・?」
俺は生まれた時から洗顔をしていたわけではありません.
物心ついたときにはすでにお風呂に入っていたので,お風呂に関しては,生まれた時から入っていたと思います.
でも,洗顔は始めた時の記憶があります.
洗顔との出会いはニキビでした.
考えた結果,洗顔しない方がいいことに気が付いた
洗顔を始めたきっかけは,ニキビができたからです.
ニキビは顔にできるので,ニキビ予防に洗顔がいいと聞き,洗顔をはじめました.
でもその後,ニキビは胸の上や背中にもできるようになっていきました.
ニキビ予防が理由ならば,顔だけを洗う理由にはなりません.
そもそも,ニキビ予防や肌にいいと言われて今まで頑張ってきたスキンケアに疑問を持ったからこそ肌断食をはじめたわけです.
洗顔も疑問に思うのは時間の問題だったでしょう.
そして俺は,洗顔をする理由が「化粧をするのが顔だけだからだ」と気づいてから,洗顔をする理由もなくなっていたことに気づきます.
化粧前のスキンケアのための洗顔と,化粧落としの洗顔.
肌断食をはじめた後は顔を洗う理由がなくなっていたのです.
朝,顔を洗わないのは汚いと思いますか?
たぶん,昨日の夜,顔洗っていますよね?そのまま寝て起きるまでの間に何か汚れるようなことしたのでしょうか?
よだれが垂れて白くなっているのなら,白い部分だけ洗えばいいですよね(笑)
寝ている間に目に見えない菌が繁殖するから汚いと思いますか?
寝る前にも肌には常駐菌がいて,肌を色んな外的刺激から守ってくれています.
その菌まで洗い流したいと思いますか?
菌と聞くと,汚いとか気持ち悪いとか,悪いイメージを持たれがちですが,俺たちは菌と共生しているからこそ健康的な生活を送ることができています.
俺は肌を守ってくれる菌をもっと増やして,炎症を引き起こしてしまう菌を撃退してほしいです.
わかりやすく言うと,善玉菌を増やして,悪玉菌を減らしたいわけです.
無菌にしたいと思う人もいるかもしれませんが,無菌はほぼ不可能ですし,もしできたとしても,無菌こそが肌荒れの原因になってしまいます.
スキンケアを頑張っていると,結構無菌に近い状態になりがちのようです.
つまり,善玉菌もいない状態なので,外にうようよしている悪玉菌を撃退することができず,肌が悪玉菌に乗っ取られやすくなります.
そして,肌荒れを引き起こしてしまうのです.
完全無菌室で生活するなら別ですが,現実はそうではありませんよね.
それでも肌を無菌状態にしたいですか?
・・・そんなこんなで洗顔について色々考えているうちに,顔を洗う理由がないだけでなく,洗わない理由ができてしまいました.
そして俺は,「洗わない方がむしろキレイなのでは?」という境地に達したわけです.
そして,洗顔をやめました.※ただしよだれ(以下略!!
洗顔をやめたら乾燥しにくくなったし良いことだらけ
実際に洗顔をやめてしまったら,また何か新たな問題が発生したのでしょうか?
答えはNO!
すべていい方向にしか転びませんでした.
ただし,洗顔をやめるにあたって石鹸もやめたので,石鹸をやめたことによる問題は1つだけ発生しました.
その問題と解決策はこちら↓
まず第一にあの白い最悪のカサカサがだいぶ落ち着きました.
それもそのはず.
そもそもあの白いカサカサは主に洗顔後にひどくなっていたからです.
洗顔さえしていなければ,そこまでひどくはなりません.
おでこからあごまで,顔全体が真っ白で皮がむけてカッサカサだったのが,かさぶたになっているニキビ跡と,口元と,小鼻くらいにしかカサカサが発生しなくなりました.
それだけではありません.
ものすごい時短と節約になりました.
洗顔って結構時間かかるんですよね.
- お湯沸かして
- ちょうどいい温度に調整して
- 洗顔料をひたすら泡立てて
- しっかり洗って
- 洗い残しがないようにしっかり洗い流して
- 髪の毛とか首とかまで濡れた部分をしっかり乾かして・・・
スキンケアをやめただけでも時短効果はありましたが,洗顔はさらにその上をいきました.
また,無洗顔を実施して1年くらい経ってから気づいたメリットは,鏡と向き合う時間が減ったので,ニキビを見る機会が減り,少しずつ顔を触らなくなっていったこと.
そのおかげかニキビが少しずつ減り,ニキビが減るからさらに顔を気にせず顔を触らなくなっていくという好循環になっていきました.
長年悩みの種だった皮膚むしり症もだいぶ軽減しました.
皮膚むしり症についてはこちらで書いています↓
もちろん人によるかもしれませんが,洗顔後にトラブルが増える場合は,洗顔料を変えるのではなく,洗顔をやめるというのも選択肢の1つに入れてみてください.
まずは洗顔をやめてみて,もしトラブルが増えてしまったら,そのとき洗顔方法を見直しても遅くないのではないでしょうか.
人間は基本的に,怪我をしても自力で傷を治し,風邪をひいても自然治癒するようにできています.
「何かをしたせいで悪化する」ということはあっても,「何もしないせいで悪化する」ということはないと思っています.
もちろん,「何かをしたおかげで改善する」ということはあると思います.
なのでもし,「何もしないせいで悪化した」と感じたのであれば,それは「悪化した」のではなく,「改善される前の元の状態になった」ということなのではないでしょうか.
「何もしない」というのは,基本に返ることだからです.
だから,よほど特別な事情等がない限り,洗顔をしなくても別に危険ではないと思うので,無洗顔を恐れる必要はありません.
ひいては肌断食を恐れる必要もありません.
文字通り「スキンケア?何もしていません」
「肌綺麗だよね!普段どんなスキンケアしているの?」
「いやいや何もしてないよ~」
こんな会話を聞いたら,「でたでた~はいはい嘘ですね~」と思う人,結構いるんじゃないでしょうか.
(何もしてないとかいいながら何か秘訣があるくせに!教えたくないだけなんでしょ?!)
なんて内心思いながら
「え~うらやまし~~」
って返事するしかないアレです.
俺も肌断食をする前までは,本気でそう思っていました.
「いやいや何もしてないよ~」って返した人が普段どんなスキンケアをしているのか,その真偽のほどは俺には知るよしもありませんが,俺に限ってはマジです.
大真面目な顔で言います.
「何もしていません.秘訣は本気で何もしないことです」
と.